動物園ガイドツアー

3月10日(土)晴れ


 動物博士の神保先生による動物園ガイドツアー。神保先生は、かつて野毛山動物園で飼育技師として勤務していたこともあり、様々な経験を通した説明は初めて聞くようなことも多く、楽しみながらもとても勉強になります。

 今年は、野毛山動物園で開催しました。動物園を科学する。大人も楽しめる動物園ツアーです。

 園内にいる動物は、決して野生に戻ることはありません。動物園では、見世物になる動物たち。動物たちのためにも、ただ見て楽しむだけでなく、それぞれの動物の生態を研究し、生態系や環境を守ってあげないといけないという神保先生からの強いメッセージでした。

 子供達も熱心にメモ中です。上のサルの絵も特徴をつかんでサッと描いてくれました。

 飼育でシロクマ担当だった時の話を交えながらの説明です。事故が絶対あってはならないよう命がけの飼育担当です。

 シロクマは、とても力が強く、餌をあげる時や掃除をするときなどレバーを固く閉じて更に棍棒で止める話や、檻には近づくと鋭い爪でやられてしまう話など実際に担当しないとわからないような話もたくさん聞けて大人もワクワクドキドキです。

 前歯がない動物は、舌を巻くようにして葉や草などを食します。キリンの他に、ウシ、シカ、ヤギなどです。問題は、草だと根っこごと抜いてしまうので、これら動物たちがいた後は、砂漠化してしまうそうです。身近な例だと、丹沢にシカが増えて、草などを多く食べてことによって、土砂崩れなどが多数発生しているようです。生態系をも持ったり、維持したりすることは、とても難しいです。神様のようなバランスが必要となってきます。

 爬虫類館では、蛇のフンと鳥のフンが似ていることに気づかされました。鳥は、爬虫類から進化している証のようです。卵も進化の度に、水辺からどんどん乾燥地でも産めるようになるなど様々な角度から動物園を科学して頂けました。


 動物も植物も同じ生態系の中で密接につながっている、神保先生の話を聞いているとその複雑な生態系の一部を垣間見れるようで、メモをする手が止まりませんでした。


 手短なところから始め、神保イズムを少しでも多くの子供達や保護者に伝えていかねければと心を新たにしました。僕自身、復習予習を重ねていかなければなりません。

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かいじゅうの森ようちえん

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