神保先生講座(循環型動物園)

2月22日(土)晴れ


今年の神保さん講座は、金沢動物園にて開催。

普段動物園へ家族で行っても動物を見るだけで過ぎてしまうと思いますが、神保先生からお話を伺うとなかなか前へ進むことができない。たくさんの学びを得た1日となりました。家族で学ぶことによって、ご家庭に帰られてからも再度本日の内容を消化し吸収頂けたら最高です。

さて、神保先生ですが、金沢動物園の環境に関して様々な調査やアドバイスをされている立場にあります。そのため、毎週のように現場に通われているので、ご自分の庭を案内されるようにお話を頂きました。

印象に残っているのは、循環型の動物園作りを目指しているということ。


金沢動物園は草食動物しかいないので、餌を園内で調達、動物から出た糞を畑などの土つくりに活かすサイクル。無駄がない動物園作りです。


実際現場でも、竹林を整備して切った竹をゾウの餌としていました。竹林整備にもなるし、ゾウの餌にもなる一石二鳥作戦。


世間でも話題になるサスティナブルな環境。言葉ではなく、実際に形にしていく過程を具体的にお話しいただきました。どんな風に園内が変化していくのか今後継続して通う楽しみを頂きました。

園内の説明は動物だけではなく、植わっている植物にも及びました。生物が生きていくためには、エサ、スミカが必要。そのためにどんな環境を作っていくか、守っていくか具体的にどうするのか?そんな話を大人だけでなく子供にもわかるように説明頂きました。


途中幸運なことにゾウの飼育員さんのお話を伺うことができました。

ゾウはたくさん食べてたくさんウンチをするので、森ん中ではいわゆる種まきをしている。ゾウが生きていくことで、森が再生されている。しかし、人間が象牙欲しさにゾウを虐殺するとどうなるか?年間1万頭以上のゾウが虐殺されていることがどんな影響を環境に与えているか?我々はどうしていけばいいのか?


具体的な話を頂きました。また、ゾウの爪を切るために台に足を乗せるための調教の苦労など様々。決して動物に無理強いをしない。見守る。我慢する。子育て、人育てにもつながるお話でした。


今回印象的だったのは、子供達。図鑑やノートを片手に神保先生の話をメモしたり、動物の絵を描いたり大忙し。普通の学校の先生からは学べない貴重なお話は子供にも届く。経験に基づくプロのお話は、子供心にも響いたようです。


我々大人も子供たちのお手本になれるように頑張れなければならない。神保先生のお話を伺い気持ちを再び強くした次第であります。今回学んだことを、三浦の里山作り、そして日々のかいじゅうの活動の中で活かしていきます。


本日の講師の神保先生です。普段は環境調査、保全計画作りと様々に活動されていて一般向けの講座は行っていません。しかし、三浦市金田の地で定期的に『かのこ環境大学』を開校されています。専門的な内容から、バラの栽培法、果樹の剪定などいろいろです。是非ご興味ある方検索してみて下さい。

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